むし歯
むし歯は自覚症状が出たときには既に長い治療期間が必要な状態です。
むし歯は痛みなどの自覚症状が出たときには既に、ある程度長い治療期間が必要になってしまっています。
そのため、当院では定期検診や日々の丁寧なブラッシングなどでむし歯の早期発見や予防を呼びかけております。
むし歯は病状の段階によって治療方法や治療にかかる期間・費用が異なります。
痛みが激しくなるとそれだけ麻酔が効きにくくなり、削る範囲も大きくなり、抜歯せざるを得ないケースもありますので、日々の予防や早期発見が大切です。
また、消炎鎮痛剤などで痛みを止めても、進行したむし歯は基本的に自然治癒しませんので、病状はどんどん悪化してしまいます。痛みを感じる神経が壊死すると痛みを感じなくなりますが、そのまま放置すると細菌が血管に入り、歯茎が炎症を起こしたり膿が出るようになり、最悪の場合、心臓病や腎臓病などの重大な疾患の原因になります。
虫歯が痛み出したときは危険信号ですので、お早めの受診をおすすめします。
カリエスの進行
むし歯を放置すると乳歯の表面から奥へ進行し神経まで達します。歯の生え変わりに悪影響を及ぼす可能性があるため、歯科医院での定期健診をお勧めします。
むし歯の段階
C1 |
むし歯の初期、歯の表面に小さな穴が開いた状態です。病巣が神経に到達していないため、痛みはありません。削る部分は非常に小さくて済み、麻酔を使わなくても問題無いため、治療にかかる負担は小さいです。 |
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C2 |
病巣がエナメル質の奥の象牙質まで達した状態です。むし歯の進行が早くなり、冷たいものや酸っぱいものがしみて痛みを感じるようになります。C1と比べて削る部分が大きくなり、詰め物の型を取る必要がありますので、治療に多少時間がかかります。また、その際に削る部分が大きい場合には、クラウン(被せもの)を用いることがあり、クラウンは詰め物よりも治療期間が長くなってしまう場合があります。 |
C3 |
【第一段階、歯髄炎】病巣が神経まで到達してしまった状態です。飲食のとき以外でも激痛を感じるようになります。 【第二段階、根尖性歯周炎】痛みを感じるようになってから、消炎鎮痛剤などで痛みを抑えたまま放置してしまうと、さらにむし歯が進行します。この段階では、炎症部分と神経を取り除く治療が必要になります。 |
C4 |
病巣が神経に到達したまま放置すると、神経が壊死してしまい、痛みを感じなくなります。しかし、もちろんそれでむし歯が治った訳ではなく、病巣はそのまま血管に入り込み、腎臓病などの重大な疾患を引き起こす危険性があります。この段階では麻酔も効きにくくなり、歯を支える歯茎にダメージが入ってしまいすので、抜歯するケースもあります。 |
治療の簡単な流れ
痛みがないまたは、冷たいものや熱いものが
しみる程度のむし歯の場合の処置
- むし歯の部分を取り除くために歯を削ります。
- この削った部分にレジンやセメントを詰め、人工的に回復します。
神経まで達したむし歯で、
ズキズキと痛むむし歯の場合の処置
- 麻酔を行うか、薬剤で歯髄(神経)を死滅させ、無痛的状態にします。
- むし歯の部分を取り除くために歯を削ります。
- 歯髄(神経)を取り除きます。
- 根管治療を行います。
- 根管に薬剤を入れます。
- 人工的に回復します。